言熟文源録【ことば紀行】

ふっくら熟れたことばの実。そのタネをみつめる旅に、出かけましょう。

【ことばを訪ねる旅】増井元『辞書の仕事』(岩波新書)を読んでみた


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―今日は「ふぎと屋」のふぎとさんが、増井元さんの『辞
書の仕事』を読んだということで、感想をうかがいたい
と思います。よろしくお願いします!


ふぎと(以下、ふ):よろしく。

 

辞書の仕事 (岩波新書)

辞書の仕事 (岩波新書)

 

 


―早速ですが、この本はどのように読まれたんでしょう
 か?


ふ:これはどっぷりと取り組んだね。シャーペン片手に、
面白いと思ったところに線を引きながら、ページの上端
を折りながらね。


―かなり時間をかけて読まれたのですね。よろしければ
どんな風に書き込んだのか、見せてもらっても...


ふ:勿論。


―ありがとうございます!...おお、線だけでなく、ご自
身の書き込みもありますね。


ふ:大したコト書きこんでないけどね(笑) 著者の増井さ
んは『広辞苑』の編集してた人なんだけど、ここに書い
てある「辞書を手に取るまでのハードルをなるべく下げ
て、ことばを訪ねていく」っていう考え方には、僕自身
かなり影響されたね。

 

辞書の仕事 (岩波新書)

辞書の仕事 (岩波新書)

 


―だから「辞書と遊ぶ」なんですね。実際に「手に取る
 までのハードル」を下げられたりはしたんですか?


ふ:うん。読み終わって、すぐに持ってる国語辞典と百
科事典のカバーを全部外した。いまは本体だけが机の棚
に収まってるよ。


―おお!カバーを外すことで、確かに辞書を開くまでの
 手順は1つ減りますね。その後の手応えはどうですか?


ふ:まだそんなに長い間試した訳じゃないけど、かなり
良いね。「未知」へのアクセスが容易になった感じがす
る。ただ、本体の装幀が柔らかいものだと、置いている
内に少しクセがついてしまうから、そこはちょっと考え
ものだな。


―なるほど!柔らかい装幀はカバーつけたままでも良い
かもしれないですね。...さて、そろそろ時間も無くなっ
てきましたが、次はどんな本を紹介してくださるんでし
ょうか?


ふ:何冊か候補はあるけど、次はディケンズの『二都物
語』にしようかな。


―おお~僕も聞いたことのある人です。楽しみにしてま
 す!
ふ:ありがとう。


―それでは、本日は時間となりましたので以上とさせて
いただきます。どうもありがとうございました!


ふ:こちらこそ、どうもありがとう。

 

辞書の仕事 (岩波新書)

辞書の仕事 (岩波新書)