2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧
ようこそ、「ふぎと屋」へ。きょうはアメリカの海洋文学を仕入れたよ。ひとつ、付き合ってもらっていいかい?…そうだなあ、今回はエドムンド・ウィルソンの話から始めようか。 批評家E.ウィルソン ウィルソンってのはアメリカの批評家さ。法律家の息子として…
文化は脱ぎすてることはできない(エドワード・ホール『かくれた次元』) 「いき」の構造 (講談社学術文庫) 作者:九鬼 周造,藤田 正勝 発売日: 2003/12/11 メディア: 文庫 今夜は「いき」を紹介したい。九鬼周造の著作である。彼が「いき」を書くまでのいき…
どーも、ふぎとです。今日はなかにし礼『戦場のニーナ』を紹介するよ。 戦場のニーナ (講談社文庫) 作者:なかにし礼 発売日: 2019/12/20 メディア: Kindle版 作品紹介 最近、ロシアに出会うことが多い。というのも、書店でパッと手に取った本がロシアやソ連…
どーも、ふぎとです。今日は國分功一郎『中動態の世界』を紹介するよ。 中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく) 作者:國分功一郎 発売日: 2017/03/27 メディア: 単行本 作品紹介 「能動的に動け」「主体的に考えよ」。ビジネス書で目にし…
どーも、ふぎとです。今日は世阿弥『風姿花伝』(岩波文庫)を紹介するよ。 風姿花伝 (岩波文庫) 作者:世阿弥 発売日: 1958/10/25 メディア: 文庫 作品紹介 どうやら現代社会というところは、「創造的人材」が多く求められる場であるらしい。「創造的な人材の…
どーも、ふぎとです。今日は川端裕人『雲の王』(集英社文庫)を紹介するよ。 雲の王 (集英社文庫) 作者:川端 裕人 発売日: 2015/07/17 メディア: 文庫 作品紹介 「共感覚」という言葉がある。これは五感のいずれかから刺激を受け取ったときに、別の感官も刺激…
どーも、ふぎとです。今日は森博嗣『魔法の色を知っているか?』を紹介するよ。 魔法の色を知っているか? What Color is the Magic? Wシリーズ (講談社タイガ) 作者:森博嗣 発売日: 2016/01/19 メディア: Kindle版 作品紹介 最近のAI技…
どーも、ふぎとです。今日は米原万里『オリガ・モリソヴナの反語法』を紹介するよ。 オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫) 作者:米原 万里 発売日: 2005/10/20 メディア: 文庫 作品紹介 「生まれたての小鳥の雛は、初めて見たものを親だと思ってついてい…
どーも、ふぎとです。今日は安部公房『壁』(新潮文庫)を紹介するよ。 壁 (新潮文庫) 作者:公房, 安部 発売日: 1969/05/20 メディア: 文庫 作品紹介 これはいったい何なのか。奪われた名前、闊歩する名刺、胸に取り込んだ荒野、主客の転倒、バベルの塔。いや…
どーも、ふぎとです。今日は伊藤計劃『虐殺器官』(ハヤカワ文庫)を紹介するよ。 虐殺器官〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA) 作者:伊藤計劃 発売日: 2014/08/08 メディア: 文庫 作品紹介 小説を批評するとき、「文体」ということが取り沙汰されることがある。小学館…
どーも、ふぎとです。 今日は川北稔『世界システム論講義』(ちくま学芸文庫) を紹介するよ。 世界システム論講義: ヨーロッパと近代世界 (ちくま学芸文庫) 作者:川北 稔 発売日: 2016/01/07 メディア: 文庫 作品紹介 突然だが、近代世界システム論という言…
どーも、ふぎとです。今日は円城塔『self-Reference ENGINE』(ハヤカワ文庫)を紹介するよ。 Self-Reference ENGINE 作者:円城 塔 発売日: 2013/11/15 メディア: Kindle版 作品紹介 無限に広がる平面。その地表には、無限の数の人間が暮らしている。 "イベ…
どーも、ふぎとです。今日はローワン・ジェイコブセン『ハチはなぜ大量死したのか』を紹介するよ。 ハチはなぜ大量死したのか (文春文庫) 作者:ローワン ジェイコブセン 発売日: 2011/07/08 メディア: 文庫 作品紹介 産業革命以降、人類は経済を発達させ先進…