言熟文源録【ことば紀行】

ふっくら熟れたことばの実。そのタネをみつめる旅に、出かけましょう。

数学

円城塔『Boy's Surface』(早川書房) #50

某人による超文脈的解説 ハーバート・クエインがロスコモンで死んだ。「タイムズ」誌の文芸付録はわずか半年の追悼記事をのせただけであり、そこには、副詞によって修正されていない(すなわち、厳しい説諭を受けていない)形容詞はひとつもないことを知っても…

【コロナと仏性】幸田露伴『風流仏』 #41

この記事から学べること 『風流仏』とはどんな物語か 露伴が表現したかった思想 幸田露伴の生い立ち はかない風流・永遠の仏性 明治文学の大家、幸田露伴の出世作だ。尾崎紅葉『二人比丘尼色懺悔』に続く形で「新著百種」第5号として発刊された。1889年のこ…