【長編的な何か】円城塔『self-Reference ENGINE』(ハヤカワ文庫) #23
どーも、ふぎとです。
今日は円城塔『self-Reference ENGINE』(ハヤカワ文
庫)を紹介するよ。
作品紹介
無限に広がる平面。その地表には、無限の数の人間が
暮らしている。
"イベント"と通称される事象の後、宇宙の常識は非常
識になり、非常識は常識となった。
すなわちそこには、限りなく似通った、無限人の人が存
在する。
フィリップ・K・ディック賞特別賞を受賞した本作は、
長編であり、長編でない。これは22の文脈を各様に縒り
合わせた「長編的な何か」である。 その独特な構造によ
って、様々な読み方に耐えうる作品になっていると感じら
れた。
著者紹介:円城塔
昭和47年9月15日生まれ。東北大理学部物理学科卒業
後、東大大学院博士課程を修了。北大、京大などの研究
員、Webエンジニアをへて、創作活動にはいる。「オブ
・ザ・ベースボール」で文學界新人賞、「烏有此譚」で
野間文芸新人賞。平成23年早稲田大学坪内逍遙大賞奨励
賞。24年3度目の候補作の「道化師の蝶」で芥川賞を受
賞。同年「屍者の帝国」(伊藤計劃との共著)で日本SF大
賞特別賞。26年「Self-Reference ENGINE」でフィリッ
プ・K・ディック賞特別賞。作風はときに難解・複雑と
評され、SF、ファンタジーなど多岐にわたる。
(講談社『日本人名事典』より)
この本をオススメしたい人
・ボルヘスが好きな人
・哲学じみた文体が好きな人
・「変わった小説」が読みたい人
ではでは今日はこの辺で。ふぎとでした。